改革事例
業務運用支援事例
大手電機メーカー様
マスタデータ運用の構築とデータマネジメント
業務運用支援事例 概要
本お客様では、『営業~営業設計~設計~据付部門の情報一元化』を目的として「重複業務の削除とシームレスな情報連携」、「商談・顧客・製品情報の蓄積と有効活用」、「見積価格・原価・工数・標準/特殊仕様の把握」、「早い段階からの詳細仕様提示による曖昧性の排除」を実現するためにセールスコンフィグレータ(見積・仕様確定支援システム)を構築することとなり、システムの根幹となる製品仕様のマスタデータの品質を継続し運用していくための仕組み作りが必要となった。
プロジェクト活動目的
マスターデータ整備とマスターデータの品質維持
- システムリリースに向けたマスタデータの整備
- マスタデータの品質を維持し、継続的に運用していくための仕組み作り
- マスタデータ運用の立上げ、マスタデータの改修
生産活動における課題
- システムリリースに向けて、膨大なマスタデータを整備するためのリソースが確保できていない。
- 営業部門(システムオーナー)以外の技術/製造/原価/工事といった部門のプロジェクト活動への参画度合いが低く、マスタデータの仕様整合や部門間のマスタデータ運用の役割定義が決まらない。
- 膨大なマスタデータの品質を維持し安定且つ継続的にリリースしていくための体制がない。
課題解決策と当社の活動内容
(1)マスタデータ整備
- マスタデータ整備
- マスタデータ整備の進捗管理/リリース管理
- マスタ整備のルール化/課題整理/対策検討/マスタ整備手順書作成
(2)業務運用設計
- 業務要件、業務課題整理/対策検討
- 業務設計(業務プロセス策定/業務フローの作成)
- 業務検証(業務フローに基づく業務検証)
- 業務運用手順書作成
(3)マスタデータ運用(ランニング)
- マスタデータ整備
- マスタデータ整備の進捗管理/リリース管理
- マスタデータ整備/運用の定着化(教育)
- マスタデータ整備/運用の効率化(ツール化/手順見直し)
本番運用の体制概要
弊社支援内容
- マスタリリース判定会議の運営
- マスタデータの維持管理
- マスタデータ運用の推進
- マスタデータメンテナンスとマスタデータリリース業務の支援
プロジェクトを成功に導いた理由
- マスタデータ整備の作業手順と役割を整理することで早期に作業体制を確立した。また、マスタリリースまでの作業進捗を管理することでリリーススケジュールを遵守することができた。
- 営業/技術/製造/システム部門に跨るマスタデータ整備/運用の業務要件を整理し業務プロセスを策定することにより、関連部門の役割を明確にした。
- 関連部門で横断的な「マスタリリース判定会議」を発足し、マスタリリースに向けての作業進捗や課題共有を行うことにより、関係者の意識を高め、マスタデータの品質を維持できる体制を構築した。
- 営業部門と製造部門間でのマスタデータへの要求仕様のギャップに対して、全体最適を考慮した結論を導き出す意識を定着させた。
- お客様と弊社の役割分担を明確にすることで、サービスレベルとマスタリリーススケジュールが維持できる体制を構築した。